散髪をQBハウスにしたら割と良かったけど、やっぱり床屋の方が好き

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散髪の時、大体どれぐらいの費用をかけるものなのか。
実家にいた頃はカット2,800円の近所の床屋に行っていた。実家を出てからは、近所にあるヘアサロンにしたのだが、カットとシャンプーで5,500円。高い気もする。
その後、引っ越しする度にヘアサロンや床屋を転々としていたのだが、どこも大体3,000円から5,000円ぐらい。髪を切る頻度も3ヶ月に一回ぐらいなので特に料金を気にしたことはなかった。
しかし、結婚して自由に使えるお金が減ると、散髪の代金が結構財布に痛い。
元々髪型にこだわるタイプでもないし、お金を節約するために、最寄り駅の近くにあるQBハウスを使ってみることにした。
どんなシステムか分からなかったので、最初は不安だったが、券売機でチケットを購入して、後は順番がくるのを待つだけ。簡単だった。

平日の昼過ぎに行ったので、待っている人もおらず、チケットを購入するとすぐに案内される。
担当の人に希望の髪型を伝えると、特に考える様子もなくすぐに作業に取り掛かる。一人あたりの割り当て時間が基本10分と短いためか、心なし急いでいるようにも見えた。ただ、せわしなく切っているように見えて、雑な感じは無い。毎日限られた時間でたくさんの人の髪をカットしているので、カットに関する技術は高いのかもしれない。
名医もたくさんの手術をこなすと聞いたことがあるので、それと似たような感じだろうか。

髪の毛を切られている間、ずっと前方にあるモニターを眺めていた。ここで流れているのは少しばかりのニュースとQBハウスの各店のアピール、アピールといっても社員紹介のようなもので、各店の取り組みなどが語られているわけではない。そんなもの見せられてどうしろというのか。そsもそも、すでに訪れている人間に大して宣伝効果があるのか疑問ではある。

そんなことに気を取られているうちに10分が経ち、出来上がりの確認を求められる。もう少し短い方が良いことを伝え、さらに切ってもらうことに。10分以上かかったと思うのだが追加料金はなかったし、嫌な顔もされなかった。
最後にシャンプーの代わりに掃除機のようなもので細かい髪の毛を吸ってもらい、切り残しを整えてもらって終了。店に入ってから出て行くまでにかかった時間は20分程度。できあがりも問題ないし、値段も申し分ない。

ただ、どこか寂しさみたいなものがあった。
それは床屋にあるような他愛ない会話や、顔剃りの間のなんとも言えない微妙な間、シャンプーの時の「かゆいところないですか?」という定番のやりとりなど、今まであったはずのものが無かったのに、髪が短くなったという結果だけがそこにあったからかもしれない。
別に不満があるわけではない。というよりもできあがりには満足している。しかし、合理化を追求しているがゆえに人同士のやり取りが最小限に抑えられているように感じた。

髪を切る長い時間、特に会話はなくてもこちらは相手を信じて任せ、相手は期待に応えるために持てる技術を発揮する、床屋では普通とは少し違う、けれど確かに人と人とのつながりを感じれることができた。散髪って高いなと思っていたが、技術料ではなく、その雰囲気にお金を払っていたのだと考えるとそう高くも感じない。

次に髪を切る時は実家の近くにある、昔通っていた床屋に久々に行ってみようと思う。