正月休みとポケモンとインフルエンザ

東京オリンピックが開かれる年、2020年。そのお正月。
例年正月休みは親戚へ挨拶に行ったり、セールでいいものがないか探したりと結構忙しく、始まる前は長いと思っていた休みが気づくとあっけなく終わっていたりする。
今年もそんな感じであっという間に終わるんだろうなと思っていたら、別の意味であっという間に終わってしまった。
インフルエンザにかかってしまったからだ。

挨拶回りがー、セールがーと思ったもののかかってしまったものは仕方がない。初日はとにかく横になっていたかったので、出かける家族を見送った後とにかく横になっていた。
薬が効いたのか2日目以降は動ける程度に元気になったが、さすがにしばらくは外出はできない。そういえばポケモンまだクリアしていなかったなぁと思いSwitchの電源を入れる。それから正月休みが終わる1月5日までひたすらポケモンをプレイし続けた。1月2日~5日の総プレイ時間、50時間と少し。一日10時間以上やり続けていたことになる。

そんなにもプレイした原因はストーリークリアに時間がかかったからではなく、クリア後のポケモン育成にある。
ポケモンに詳しい人には当たり前の話だが、ポケモンの強さを決めるのには4つの要素がある。

それが

  • 種族値
  • 個体値
  • 性格
  • 努力値

だ。

種族値とは、そのポケモンの種類毎に割り当てられたステータスのこと。例えばカビゴンはHPや攻撃、特防の種族値が比較的高く、リザードンは特攻と素早さの種族値が比較的高いといった具合。大体のポケモンには得手不得手があり、種族値の合計値もポケモンによって違う。合計値の高いポケモンのほうが能力は高いが、だからといってそのポケモンを使えば勝てるようものでもない。

次に個体値。これは各ポケモン1体ずつの能力値のようなもの。例えばカビゴンでも攻撃の個体値が高いカビゴンがいれば、逆に低いカビゴンもいる。基本的には全能力の個体値が最高のポケモンが最終的に強くなるので、その個体値を目指して厳選していくことになる。パーティによっては素早さの個体値が最低のほうが良かったりするのだが、そこまでするのは面倒くさかったので僕はだいたいいらない能力以外の個体値が最高であれば良しとしている。

さらにポケモンにはそれぞれ性格があり、能力の上昇値に補正がある。例えば攻撃の値があがりにくい「ひかえめ」な性格と、逆にあがりやすい「いじっぱり」という性格がある。種族値、個体値ともに攻撃の能力が高いポケモンを育てる場合、ひかえめな性格では高い能力値を活かすことができないので、いじっぱりといった攻撃があがりやすい性格を選択することになる。
もちろん、性格によって上がりやすい能力がある一方で上がりにくい能力もあるので、どの能力値を捨てるのかはトレードオフになる。

最後に努力値。これは合計で510ある値を各ステータスに割り振ることで、割り振られた能力値を上げることができる。割り振ることができる最高値は252。例えば努力値を攻撃に252、素早さに252と割り振ることで攻撃と素早さの能力が高いポケモンになる。上手い人は特定のポケモンの素早さを少し上回るぐらい最低限の努力値を素早さに振って、残りを各ステータスに割り振ったりする。
努力値はポケモンを倒すか専用アイテムで上げることができるが、効率を重視するなら断然専用アイテムだろう。

育てたいポケモンを選んだら、活用シーンを想定してわざ構成や性格、努力値配分などを決める。その後、理想個体を手に入れるためにひたすら卵を孵化させて個体値を厳選する作業へと移るのだが、この孵化厳選に時間がかかる。
孵化厳選をやりやすくする、高個体値のメタモン、あかいいと、かわらずのいし、ヒトモシ(ほのおのからだ)を用意した状態で理想個体を手に入れるまでに平均20個程度の卵が必要になってくる印象。
僕がソード・シールドの前に最後にプレイしたポケモンはダイヤモンド・パールとかなり遡る。当時も孵化厳選にはかなり苦しんだ記憶があり、それが嫌で途中でやめた記憶がある。
今作では卵の孵化までは多少手がかかるものの、その後の努力値調整やわざマシン・レコードの充実によるわざの変更のしやすさなどはかなり便利になったと思う。
特定の条件を満たせば、性格や個体値を後から補正することもできるので、育成に関するストレスはかなり減った。何より、厳選して育てたポケモンたちは手間がかかった分愛着も湧くし、そんなポケモンがバトルで活躍すると嬉しい。

そうして、正月休みのインフルエンザによってポケモンにどっぷりハマってしまった僕。今ではなぜジメレオンの見た目ごときでモチベーションを落としかけていたのかわからない。あんなにかわいいのに。
今では家族が寝静まった後、一人Switchを起動してよなよな孵化厳選と夢特性のポケモンゲットにいそしんでいる。