WiMAXを1年使ってみた感想

1年前、現在の家へと引っ越したのを機に、インターネット回線を今までの光回線ではなく、WiMAXへと変更した。

WiMAXを簡単にいうと、高速モバイル通信サービスのことであり、携帯電話のように電波が届く範囲であればインターネットに接続できるサービスのことである。

一番の特徴は、ルータを持ち運びさえすればどこでもインターネットを利用できることであり、特に開通工事などを必要としないことだろう。

インターネット回線の整っていない古い建物で光回線を利用しようすると、開通工事が必要になる場合が多く、平日の昼間に立ち会わなくてはならない。けれどWiMAXではそのような工事は必要なく、申し込んで機器が届いたあと、SIMカードを入れるだけですぐに使用することができる。

正直なところ、工事立ち会いのための有給を申請したり、開通工事を行うための大家の許可を得るのが面倒くさかったのが、私がWiMAXを選択した大きな理由である。

WiMAXを提供している回線もいくつかあり、本家であるUQ WiMAXや楽天、BIGLOBE、GMOとくとくBBなどがある。

その中で私が選択したのは、当時キャッシュバック金額が最も高かったGMOとくとくBBだ。ただしGMOとくとくBBはキャッシュバックを受け取るための手続きが分かりにくく、サポートの評判もあまり良くないので、おススメはできない。

そのWiMAXを1年使って感じたメリット・デメリットを書いていきたい。

・余計な手続きが必要ない

・持ち運べるので、外出先でも使用できる。

の2点である、対して

・回線速度の制限がある

・通信が安定しない

というものだ。

特にこの「通信が安定しない」という部分が非常にストレスがたまる部分である。安定しているときの通信速度は体感であまり遅いとは感じないが、通信が不安定なせいでトータルで遅く感じる。

ただ、WiMAXの通信状態は環境によって左右される部分も大きいので、必ずしもWiMAX側だけの問題ではなく、使用環境による部分も大きい。私の場合はスマホやパソコン、ゲーム機など一度に複数の機器をインターネットにつなぐことも多いので、これも原因の一つだと思う。

結局のところ、WiMAXが悪いわけでなく、WiMAXの提供しているサービスと自分の利用環境が合わなかったということだ。

個人的な感想だが、WiMAXは「一人暮らし」や「賃貸」の「あまり頻繁にインターネットを使わない」ユーザー、つまり、普段のネット環境は基本的にスマホで、通信速度の制限を緩和するために自宅ではWiMAXを使うという人におススメだと思う。

なぜなら、入居や退去の時に特別な手続きはいらず、ルータさえ持っていけばネット環境はそのまま維持されるし、映画をストリーミング配信で頻繁にみたり、オンラインゲームをしなければ通信速度の不安定さも気にならないと思うからだ。

逆に頻繁に動画を見たり、オンラインゲームを良くやる人は別のサービスを考えた方がいいと思う。

いずれにせよ、WiMAX公式サイトで2週間ほどレンタルできるので、今から使いたいと考えている人はそれを試して自分の利用環境を確かめた方がいい。