A MAN of ULTRAのオンラインストアが終了した

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ウルトラマンなどの特撮で有名な円谷プロダクションが運営しているオンラインストアに、「A MAN of ULTRA」というものがある。

ブランドコンセプトは

ウルトラマンに憧れて育ってきた大人たちが、 今度は自分たちの中のヒーローを目覚めさせ、 ウルトラな男になってくれたら―― そんな願いから生まれたのが、「A MAN of ULTRA」。 ライフスタイル全般において、真のカッコよさを追求する大人たちのための、 まったく新しいコンセプチュアル・ブランドです。

A MAN of ULTRA

そのオンラインストアが2018年9月28日にサービスを終了させた。 なので、冒頭の文章は正確にいうと、「A MAN ULTRA」というものが"あった"。ということになる。

大人をターゲットにした「A MAN of ULTRA」

A MAN of ULTRAの特徴は、そのブランドコンセプトにもある通り、真のカッコよさを追求する大人たちをメインのターゲットとしている部分にある。 ターゲットを大人に絞ることで、より高価でクオリティの高い商品を開発することができる。少子高齢化で子どもの数が少なくなっている中、子ども用玩具などの市場が広がることは期待できないので、かつてのファンだった大人に大してアプローチするのはアリだと思う。 有名ブランドやメーカーとのコラボ商品もあり、気になるアイテムが多かったので結構頻繁にチェックをしていた。

意外とおしゃれなウルトラ怪獣

「ULTRA」という単語から、ウルトラ戦士関連のアイテムが多いのかと思いきや、意外にウルトラ怪獣をモチーフとしたアイテムが多い。 特にバルタン星人、ゼットン、エレキング、ダダなどの特徴的な配色や模様を活かした商品が多い。しかも結構オシャレ。こうした、「見る人が見れば分かる」アイテムなどは大人でも持ちやすく、ファンとしては助かるところでもある。

ファン心理の矛盾

質も高くてオシャレ、ひと目見ただけではウルトラマン関連のものだと分からないのであれば、購入に迷う必要はない。しかし、ファン心理というのは難しくいざ買うとなると、「でもこれ、ハッキリと分からないんだったらわざわざウルトラマンのグッズを買わなくてもいいよな。」と考え、買うのを踏みとどまってしまう。ウルトラマンであることがハッキリと分かるアイテムを買ったところで、普段使いはしないくせに。 というかこれは、ファン心理ではなく単純に僕が優柔不断なだけだけれど。

結局、このサイトで僕が唯一購入したのはスーツ用の馬革ベルトのみ。ウルトラマンのモチーフはなく、ベルトの裏側に「A MAN of ULTRA」と書いてあるだけのもの。 誰が気づくねん、これ。

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それでも、「ウルトラマンのグッズを身に着けている」という個人的満足度は高めなのでいいだろう。

IPを活かして大人をターゲット絞り、高価なグッズを展開することで大人の特撮市場を開拓する(と僕が勝手に思っている)「A MAN of ULTRA」のコンセプトは悪くないと思う。 閉鎖してしまったのは、大人になっても特撮グッズを使いたいと思っている人が少なかったのだろうか。もしくは僕と同じような葛藤を持った挙げ句、買うのをためらった人が多いのか。 そもそも、閉鎖の原因が売上ではなく、元々期間限定のオンラインストアとして予定されていただけの可能性だってある。結局、全ては僕の想像の域を出ない。

全く購入できなくなるわけではなく、一部の商品は別のサイトで引き続き販売するのが救いか。それでも新規で生産することはないと思うので、気に入った商品があれば次は躊躇せずに買うつもり。