未知と道

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未知と道、文字に表すと意味がはっきりと分かる二つの言葉。でも、音で聞いただけだと、それがどちらの”みち”を表しているのか分かりにくい。 もちろん、それまでの文脈なりでどっちの意味で言っているのか判断することができる。しかしこれが短い文章、例えば歌の歌詞などで急にこの言葉がでてくると、どっちの意味なのか判断し辛い。 何が言いたいかというと、アナと雪の女王2のエンドソングである、「イントゥ・ジ・アンノウン」のことだ。

友達夫婦の家に遊びに行った時のことだった。友人の娘がちょうどアナと雪の女王にハマっているらしく、冬休みの間に映画を見に行くという話がきっかけだったと思う。 「イントゥ・ジ・アンノウン」のサビの部分には

”ミチの旅へ”

という歌詞がある。 僕が最初にこの曲を聞いた時、タイトルにアンノウンとあるので、ここの部分のミチは未知のことだと思った。実際にそうなのだけれど、友人はここの歌詞をずっと

”道の先へ”

だと思っていたらしい。 今回の映画では、エルサの持つ不思議な力の謎を解き明かすために冒険するというストーリーらしいので、そう考えるとおかしな歌詞でもない。勘違いしてしまうのも仕方ないと思う。 面白いことに、友人は”道の先へ”という日本語版の歌詞が頭に定着してしまっていたため、英語版の歌詞のサビ部分もInto the unknownではなく、Into the "road"だと聞こえていたらしい。 UnknownとRoadだと音節の数も単語の長さも違う。試しにroadの歌詞で歌ってもらったけれど、違和感しかない。友人は僕に指摘されて初めて違和感を覚えたようだが、それまでは全く疑問にも思わなかったとのこと。思い込みもここまでいくと逆にすごい。

そんな話をしていると、友人の奥さんが英語版のサビの部分を何回聞いても「イチジヤンナァ」って聞こえると言い出した。 以来、僕もそう言ってるようにしか聞こえなくなった。