君は我武者羅応援団を知っているか

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我武者羅応援団という存在を知っているだろうか?
我武者羅応援団とは、

2007年結成。
「気合と本気の応援で世界を熱くする」という志のもと、
人々の勇気を後押しする応援団。
AKB48選抜総選挙での応援をはじめNHK紅白歌合戦、
CM「パズドラ」「ブックオフ」等に出演。
全日本バレーボールチームやオールブラックスなどトップアスリートにもエールを送り
フランスのエッフェル塔やニュージーランドの羊さん応援、
ドイツ、アメリカ等での海外応援も成功を収めている。
そのガムシャラな応援に触れると、何か一生懸命やりたくなると評判になっている。
オリジナル応援歌を制作し、クリエイティブな活動を通して新しい応援団の形を築いている。
(公式サイトより)
という集団である。上記にあるように、パズドラのCMに出ていたので、名前は知らないが見たことはあるという人も多いかもしれない。

気分が落ち込んだ時や、精神的にきつい時、そんな時必ず見る動画ある。それが我武者羅応援団団長の動画『人生の醍醐味』である。

www.youtube.com
最初にこの動画に出会ったのは、カナダ留学から帰ってきてから1ヶ月ぐらいたった後。当時、WEB関係での就職を目指してカナダに行ったのだが、色々な事情で日本に帰らなければいけない状況になった。本当は帰りたくないといいながらも、就職活動が上手くいっていなかったことから、どこかその事情を言い訳に苦しい現状から逃れられることにほっとしている自分がいたのも事実で、そのことが日本に帰ってきてからもずっと心の中で、泥水のように存在していた。
自分は辛い状況から逃げたいと気持ちがあったのではないだろうか、本当にカナダで就職したかったのであれば日本での問題が片付いたあと、どんな方法を使っても戻るべきだったのではないか。
そんな思いを抱えながら日本での生活を再スタートすることもできず、ひたすら自問自答する毎日。自分の中ですでに答えはでているはずなのに、それを認めたくないという気持ち。
そんな時に出会ったのが、上記の動画だった。

動画で団長は特別なことを言っているわけではない。
色々と省いて、ものすごく簡単に要約すれば、きついこと、嫌なことから逃げなかったことが自信につながって今の自分を作っているということ。
本当にここだけを聞くと、どこにでもある話に聞こえるかも知れない。例えば、きつい練習を続けてきたからプロのスポーツ選手になることができた。とか、大変なことに挑戦し続けたからオリンピックに出場することができた。というような、著名な人がよくインタビューで話すことのように。
動画を見てもらうと分かると思うが、団長のこの言葉が自分に響いた理由は、彼自身がかって辛いことから逃げだしたことを告白しているから。海外の大学に入学した後も、決して楽しかったことばかりだけでなく、どれだけ惨めで寂しかったかを語っているから。
「成功者」としてではなく、「弱者」としての立場から問いかけているから。

今まで、「逃げること」や「失敗すること」が悪いことのように言われてきたし、教えられてきたけれど、この動画を見た後は、「別に失敗してもいい」と思えるようになった。
それは、一生懸命にならないから失敗しても悔しくないと思えるといった意味ではなく、失敗した時や、辛いことから逃げた時、その「みっともない、悔しい」という気持ちにきちんと向き合うということ。
そして、その「後悔」の気持ちを、次に困難な壁にぶつかったときの原動力にし、「逃げずにやり切った」という気持ちの積み重ねが自信につながるということ。
団長は「自分が最後までやり切ると決めたことを最後までやり通せたことが、自分の自信になった。」と言っている。

別に自分が「やる」と決めたことに限定しなくてもいい。それは、それはやると決めたこと「以外」はやり通さなくてもいいという風にも考えることができるから。
自分が「やりたくないな」と思ったこと、そしてそれが自発的なものかどうかに関わらず、自分にとって必要なことであれば、それをやり遂げることが大切だと思う。
人間、逃げたくなくなることもあるし、実際に逃げてしまうこともある。けれど、もし、「逃げた」という行為に対して後悔しているのなら、その後悔の気持ちと、逃げたという現実から逃げてはいけない。と言われている気がして、なんとか一歩を踏み出せた。

今でも辛いことがあったら時は、見ることで自分を鼓舞している。