履かず嫌いからの卒業 ニューバランスの574

f:id:nusoopy:20190621231848j:plain

僕は革靴を好んで履くことが多い。しっかりとした革靴であれば、きちんと手入れを、時には修理をすることでそれこそ10年以上履くことができるので、長い目で見るとコスパがいいからだ。もちろん、長く愛用すればしただけ愛着も湧く。 しかしここ数年は休日は革靴よりもスニーカーを履くことが多くなった。理由は子どもを連れて出歩くことが多くなったから。 革靴の中には長時間快適に歩けるようデザインされているものもあるが、子どもと一緒に遊んだり、走ったりするのはやはりスニーカーに分がある。元々靴自体は好きなので、スニーカーも徐々にその種類を増やしつつあったのだが、絶対に手を出さないと決めていたスニーカーがある。それがニューバランスのスニーカーだった。

別にニューバランスに嫌な思い出や恨みがあるわけではない。人気なので履いている人も多く、人と被るのが嫌なだけという、単純でくだらない理由だ。そんな理由で今まで頑なに手を出さなかったニューバランスのスニーカーだが、とうとう手を出してしまった。 よく考えれば、頑なに手を出さないというのは逆に言うと気になって仕方がないのと同じ意味であり、購入することになるのは必然だったような気がする。

ニューバランス 574

購入したのはボテッとしたフォルムが特徴の574。 定番中の定番モデルで、価格も1万円程度と手を出しやすいため履いている人をよく見かける。人と被るのは少し恥ずかしいなと思ったけれど、よく考えればユニクロの服とか被りまくっているのに全く気にしていない。だったら靴ぐらい被っても気にならないだろう。実際買ってからは気にしなくなった。 574を選んだのは、色々なモデルを試着しすぎてどれがいいのか分からなくなったので、とりあえず定番を買っておいたらいいだろう思ったから。 もう一つの定番モデルに、スッキリしたフォルムが特徴の996がある。こちらも気にはなったのだが、すでにスッキリしたフォルムのディアドラのスニーカーを持っていたのでやめた。

購入の決め手

f:id:nusoopy:20190621230721j:plain f:id:nusoopy:20190621230726j:plain f:id:nusoopy:20190621230731j:plain f:id:nusoopy:20190621230737j:plain

購入のきっかけは、ほんの少し、本当にほんの少しの出来心で試し履きをしたこと。試し履きで少し歩いた後、いや、足を入れた時点ですでに購入を決めていた。決め手になったのは、デザインでも素材でも価格でもなく、その履き心地。持っているスニーカーもインソールで調整したりしていたので決して履き心地が悪いわけではなかったが、それとは一線を画すぐらいの歩きやすさ。履いた瞬間思わず、「うわ、何これ?!」と口に出してしまった。横にいた店員さんも苦笑い。恥ずかしくなってそのままお会計をお願いした。

サイズ感

靴のサイズ感についてだが、日本人に最も多いウィズがEなのに対し、574はDウィズなので細身ではある。この場合、ワンサイズ上げることを薦められることが多いが、僕の場合は普段と同じサイズで問題なかった。 ネットで買う場合、念の為大きめのサイズで購入しておいてインソールで調整する方法もあるが、ニューバランスのスニーカーはインソールが優秀なので別のインソールを追加するのはもったいない。なので店頭で試着してジャストサイズを調べるか、複数のサイズを注文して合わないサイズを返品するなどして丁度良いサイズを履いた方がいい。

ディアドラのスニーカーとの比較

せっかくなので持っているディアドラのスニーカーと並べてみる。

f:id:nusoopy:20190621230805j:plainf:id:nusoopy:20190621230812j:plain

見た目はディアドラの方がスッキリとしており、574はボテっとしている。実際に足を入れてみて比較すると、ディアドラはかかと部分が細めだが指先の方は少し余裕がある。574はその逆で指先はピッタリだが、かかと部分に余裕がある。微々たる差だが、そのせいか574は歩くと多少かかとが浮くが、しっかりと紐を締めるとそこまで気にならない。

履かず嫌いをやめる

今でも人と被るのは嫌だという気持ちはあるが、定番品にはそのポジションを維持し続けられるだけの理由があることを実感した。今度から、初めから決めてかかって定番品を避けるのはやめにしようと思う。