ローファーはサイズが小さいものを履くべきか?

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ここ最近スニーカーで通勤するようになり、革靴を履く機会がめっぽう減った。

革靴自体は好きなのできちんと手入れをしているし、休日も履ける時は履くようにしている。持っている革靴はプレーントゥなどのオーソドックスなものが多かったのだが、今回とうとう憧れのタッセルローファーを購入した。

ローファーのように紐がない靴を買うときはかなり悩む。今回も例に漏れず、30分ほど店員さんに相談させてもらった。これで買わずに帰っていたら、店員さんには恨まれていたかもしれない。

話を戻そう。ローファーを買うときに一番悩むのはそのサイズ感だと思う。紐がないので履き口を縛って調整することもできず、底が浅いので中敷を使ってサイズ感を調整することもできない。さらに革靴の場合は革が伸び、底が沈むという特性があるため、ジャストフィットのものを購入すると後々ゆるくなって歩くたびにかかとが浮いてしまう状態になるかもしれない。

しかも、どれぐらい伸びるのか使用されている素材によって違うため、伸びた後のことを創造してフィッティングするのが非常に難しい。

その解決策の一つとしてよく言われるのが、購入するときにジャストサイズのものから少しきつめ、大体ハーフサイズ下ぐらいを選び、徐々に靴に足をなじませていく方法だ。

僕の場合、ローファーに限らず革靴を購入するときにジャストフィットのものを選んだ結果、ゆるくなり結局中敷で調整することが多かったので、今回購入したローファーは伸びることを見越してハーフサイズ下のものを購入した。

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今回購入したのはジャランスリウァヤのタッセルローファー。 ジャランスリウァヤはインドネシアの会社だが、オーナーがイギリスで修行していたこともあってイギリス靴のニュアンスを持ったデザインのものが多く、一部手作業で行うハンドソーンウェルテッド製法やデュプイ社の革を使用しているのにもかかわらず手に入れやすい価格で販売されているため、コスパが高いことで非常に有名なブランドだ。

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一口にデュプイ社の革といっても品質はピンきりだろうし、価格から考えて高いグレードの革を使ってはなさそうだが、少なくとも選んで間違いのないブランドだとは思う。

今回僕が購入したのはタッセルローファーでサイズが5 1/2。公式サイトで確認すると全長が24.0cmになるらしい。

僕の足長の実寸が24.5cmなので、数値上ではハーフサイズ小さいものになる。おそらくジャストサイズであろう6では歩くたびにかかとが少し浮いていたのでハーフサイズ下げることにした。

この決断に一番時間がかかったと思う。というのも5 1/2だと正直なところきつく、馴染んでくるにしてもかなり時間がかかることが予想されたからだ。馴染むといってもそれがどのぐらいの程度なのかは誰にも分からないため、一種の賭けでもある。

ジャランスリウァヤのレビューを見ると結構底が沈むようなので、多少は分の良い賭けだとは思うが、革が硬いので最初の内は足が痛くなることは簡単に予想できる。靴擦れによって血がでるのはおそらく間違いなく、文字通り血のにじむような努力が必要であり、それでも良い結果が待っているとは限らない。

ただ、他のブランドのローファーも試し履きをした上で、馴染んできたら一番フィットする予感がしたのがこのローファーだったのも事実。長い目で育てることに挑戦することにした。

甘い考えで地獄を見る

こういうきつい革靴を足に馴染ませるには、家の中でしばらく履いてみることから始めて、少し馴染んだと感じたら近くのコンビニまで履いてみて、問題なければ徐々に距離と時間を伸ばしていくのがセオリー。という話は聞いていたけれど、今までひどい靴擦れをおこしたことがなかったので正直甘く見ていた。

そして、いきなり通勤にきつきつのローファーを使った結果、長めの靴下を履いていたのにも関わらず、両足のかかとの皮が擦れてズル剥けになってしまい、歩くたびに激痛がする結果に。なんとか頑張って駅近くのドラッグストアに駆け込み絆創膏を2枚貼ってはみたものの、本当に気休め程度にしかならない。足首を曲げると激痛がするため、ペンギンのような歩き方で何とか会社までたどり着き、その日は社内用に用意していたサンダルで家に帰った。

そこから皮が再生されるまで1週間近く、歩くたび痛みに悩まされることに。

この時は本当にサイズ選びに対して強く後悔した。

とりあえずの現状は

現状の状態では外に履いて歩くのは危険が高いことが分かったので、まずはシューリペアのお店に行ってストレッチャーをかけてもらうことにした。

シューリペアの店員さんにも言われたが、かなり厚くて丈夫な革なので馴染むには最低でも1ヶ月はかかりそうとのこと。本当に馴染んでくるのは年単位で見守った方がいいかもしれないらしい。

2日間かけて伸ばしてもらった後、少し余裕がでたように感じたので今は革が元に戻らないように部屋の中で履きながら、同時に少しずつ馴染ませていっているところ。

数ヵ月後の状態をまたブログに載せようと思う。