常識に捉われない考え方

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偉そうなタイトルだけれど、ただスーツのジャケットの着丈を調整した話です。
というのも、この前、スーツを新調しました。
「新しいスーツで気分を変えたいな」とか「余裕ができたからスーツを新調でもするかな」とか浮ついた理由ではなく、一着しか持っていないスーツの股の部分が破れてしまったからという悲しい理由からです。
正直、破れていないことに気づいていないふりしてそのまま着続けようかとも考えたのですが、さすがにみっともないし、他の人だって気づいても指摘し辛いだろうと思いやめました。

予定外の出費に頭を悩ませながらも、なんとか7千円程度の安いスーツをGET。もちろん、今まで着ていたスーツも股の部分を直してもらって着続けています。

特に不満は無かったのですが、ある日トイレで一緒になった人にジャケットの着丈の長さを指摘されました。しかも指摘してきたのが会社の偉い人だったので無下にはできません。
大体の会話の流れはこう

「君、ジャケット少し長くないか。」
「そうですか。長いですかね。」
「長いよ。鏡で見てみな。」

確かに言われてみれば長い気も。

「お尻が隠れるぐらいの長さがいいって本に書いてあったんで、気にしてなかったんです。」
「そう言う人多いけどさ、君さ、背低いだろ?スーツに着られてしまってるみたいに見えるから調整した方がいいよ。あと袖も。背、低いから。」

やたらと身長が低いことを強調されましたが、その人の話では
・自分も身長が低く、スーツ姿が様にならないのを気にしていた
・ある日、オーダースーツのお店で誂えた時、少し短めの着丈をおすすめされた
・身長が低い人は着丈を短くすることで、足を長く見せる効果が期待できるらしい
・最近は、着丈がおしりの半分ぐらいまでなら標準の範囲内らしい
とのことだった。確かに、向こうのスーツ姿は着丈が自分のものより短いのに、違和感はなくスマートな印象。

「よく”フォーマルな席では”という風に書かれていたりするけど、そういうときは必ず事前に分かっているからそのために服を着ればいいし、偉い人にだって頻繁に会うわけじゃないだろ。普段勤務する時のスーツにそこまで気を使う必要ないよ。そもそも誰も見てないし。」

確かにその通りだとは思います。
正直直すのにかかる金額を考えると乗り気ではなかったのですが、指摘されて一度気にすると、どうしても意識してしまいます。
結局、なるべく安い店を探して、ジャケットの調整をしてもらうことに。
調整してもらう時も、着丈が短いと変にならないか尋ねてみると
「短いと変だという意見もありますが、極端に短くない限りは大丈夫だと思います。こういうのは状況によりけりなのですが、これぐらいの長さにするのでしたら気にする必要はないと思いますよ。後はウエストを調整するだけもだいぶ変わります。」
とのお言葉をいただき安心。

結局、着丈と袖の長さ調節で4000円ほど支払うことになったけれど、以前の長い着丈のシルエットより大分良くなったので良しとします。