須磨海浜水族園「イルカショーのナイトライブ」が最高だった

f:id:nusoopy:20170727151140j:plain

日本の水族園発祥の地とされる街、神戸。
たまたま神戸市に用事があったので、ついでに須磨区にある神戸市立須磨海浜水族園に寄ってみた。
ちなみに水族”園”と水族”館”の違いは、屋外にも展示施設があるか、館内展示中心かの違いらしい。

用事が終わって水族園に着いたのが午後3時半。水族園に行くには遅い時間かもしれないが、この時期は夜遅くまで営業しているようなので楽しむ時間はある。そのため、入場したのにも関わらず結構人がいた。
スマスイにくるのは何年ぶりだろうか。入場してすぐにある大水槽は昔と変わらずにそこにあり、懐かしさを覚える。大水槽で悠々と泳いでいる魚たちを見ると、“水族園に来た”という感じがする。
大水槽の近くにはVRを体験できるコーナーがあった。VRを体験したことがないので興味はあったのだけれど、その横に設置されてある水槽がVRへの興味を吹き飛ばした。その水槽にいたのはまさかの「ロボットフィッシュ」。本当に生きている魚のように動いている。このロボットフィッシュ、「MIRO(マイロ)」というらしい。見た目からしてロボットロボットしているが、そもそもそういうコンセプトのようで、見た目を本物に寄せる気はないらしい。ずっと水槽のある生活に憧れていたのだけど、憧れだけで飼えるものではないしあきらめていた。でもこれなら大丈夫かもしれない。市販されるのを期待。

f:id:nusoopy:20170802173050j:plain

MIROを30分ほど堪能した後、順序通りに進んでいく。暗い照明の中、幻想的にライトアップされている水槽と、ヒンヤリとした空調がどこか幻想的な雰囲気を出していて不思議な感覚。

f:id:nusoopy:20170802173126j:plain


イルカの可愛さを堪能できるイルカライブ

f:id:nusoopy:20170802173201j:plain

暗い通路を抜けると、そこからアマゾン館やラッコ館、ウミガメプールなど他の展示施設に繋がっている。どこに行こうか迷っていると、イルカのライブショーの案内が館内アナウンスから流れてくる。せっかくなのでイルカショーを見てみようと、イルカライブスタジアムへと移動することにした。
ステージ正面の中ほどの席を確保する。プールの中では3頭のイルカが悠々と泳いでいたが、席からは少し遠い。開演までまだ20分ほどあるのでパンフレットを読みながら時間をつぶすことにする。
開演を告げるアナウンスと共に顔を上げると、20分前までは空席の方が多かったスタジアムが人で一杯になっていて、立ち見をしている人まで現れている。前方の席には水がかかるためカッパを着ている人が多く、何も用意していない観客にスタッフがしきりにカッパの購入をすすめている。

f:id:nusoopy:20170802173228j:plain

イルカショーはまずイルカに関するクイズから始まる。その後にイルカの自己紹介があり、ジャンプなどの演目へと移る。途中、演技の反動による水しぶきなどではなく、明らかに前の席に座っている観客に対して水をかけるシーンがあり、みんなキャーキャー言っていて楽しそうだった。カッパかシートは持って行った方がいいよ。
演目は15分ぐらいで終了。派手さはないが面白かった。やっぱりイルカは可愛い。
夏の期間は須磨海岸の浅瀬でイルカを見れたり、触れ合えたりできるようなのだけど、時間は午後5時まで。あいにくこの日は体験することができなかった。


アマゾン館とタランチュラ

f:id:nusoopy:20170802173304j:plain

その後、ラッコ館を通ってからアマゾン館へと向かう。
アマゾン館にはピラルクなどが展示されており、水中トンネルがあるので水中を散歩しているかのような気分を楽しむことができる。このアマゾン館で一番興味を引いたのはなぜか「タランチュラ」。
ちょうど食事の時間だったのか、餌を糸でグルグル巻きにしていながら食べているところだった。日本の自然ではお目にかかれないあの大きさと毛のモサモサ感がなんとも気持ち悪いが、なぜか目を離せない。これが怖いもの見たさか。

f:id:nusoopy:20170802173333j:plain


肺魚の宿命

f:id:nusoopy:20170802173404j:plain

アマゾン館を見た後はペンギン館を通過して、世界のさかな館へと向かった。途中、やたらと亀が密集している亀楽園なるものがあった。世界のさかな館に入ってしばらく進むと、肺魚が展示されていた。肺魚とは魚なのに肺呼吸をする、両生類のような特徴を持った魚らしい。かといって陸上で生きていけるわけでもなく、水中でないと二酸化炭素を排出できずに死んでしまったらしい。なんとも生きづらい。何を求めるとそのような進化をするんだろうか。いや、むしろ進化してないからこそ、そういった身体なのかもしれない。
あどけない顔をしているのにそんな過酷な運命を背負っているなんて。

f:id:nusoopy:20170802173435j:plain


カンディルとの出会い

f:id:nusoopy:20170802173501j:plain

世界のさかな館の隣にある「さかなライブ劇場」には、ピラニアや電気ウナギなどが展示されていた。時間が合えば餌やりの実演を見れるらしい。ここにはカンディルという魚が展示されているのだが、可愛い見た目に反してやることは結構エグい。生物の穴から侵入して中から食い破るらしい。餌をあげている映像が流れていたのだけれど、その可愛い見た目とは裏腹に、中から食い破るように食べる様子には恐怖を感じる。


イルカトワイライトライブ

f:id:nusoopy:20170802173531j:plain

これで一通り見たので最後にもう一度イルカショーを見てから帰ることにした。
夏期は夜8時からプロジェクションマッピングを使用したナイトライブが行われている(一部期間は除く)。
開演の10分前に行ったので人がすでにいっぱいで座れる場所はなかったが、立ち見でも良く見える場所を運よく確保することができた。この日は天気が悪かったため水族園全体でそもそもお客さんの数が少ないという印象だったのだが、それでも一番上の通路まで立ち見で埋まる程度にはなっていたので、天気が良い日はもっと多くて大変かもしれない。
ショーの時間は昼間のライブと同じ15分程度。ナイトライブは昼のショーであったイルカにまつわるクイズなどはなく、プロジェクションマッピングから始まる。

f:id:nusoopy:20170802173714j:plain

昼間のライブがイルカの可愛さを中心に見せているのに対して、ナイトライブは”ショー”としての部分にフォーカスしているような印象。ただただ圧倒されるばかりで、気が付いたら15分経っていた。いいものを見れた。

f:id:nusoopy:20170802173803j:plain

正直、来る前はそんなに期待していなかったのだけれど、思っていた以上に楽しむことができた。結局5時間ぐらい滞在していたのだが、まだまだ楽しめそうな気配。
今度来るときはもっと早くから来て、昼間にしか楽しめないアトラクションも体験してみたい。

須磨海浜水族園
http://sumasui.jp/
開園時間
午前9時~午後5時(夜間開園時は別途営業日カレンダーを参照) ※入園は閉園1時間前まで
電話番号
078-731-7301