ジブリの大博覧会に行ってきた

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ナウシカ、ラピュタ、トトロなど、日本のアニメ史に残る偉大なアニメを送り出してきた日本が誇るアニメーションスタジオ、スタジオジブリ。誰もが一度はジブリのアニメを目にしたことがあると思う。 そんなジブリアニメがどうやって企画されているのか、あの象徴的なコピーはどういったプロセスで決定されているのか。ジブリのアニメ制作の裏側を見るために、兵庫県立美術館で開催されている、『ジブリの大博覧会』に行ってきた。

f:id:nusoopy:20180514203413j:plain 当日はあいにくの雨。美術館なので天気はあまり関係ないけれど、なんとなく足取りは重くなる。この日は阪神電車を使って美術館まで行ったのだが、途中で切符を落としてしまったため、降りる時余計にお金を払うことに。足取りだけでなく、気分まで重くなった。

f:id:nusoopy:20180514203500j:plain 駅から美術館までは歩いて10分もかからないぐらい。雨の中、美術館の輪郭がハッキリとしてくるのにつれて、気分も段々高揚してくる。

f:id:nusoopy:20180514203514j:plain 当日は北出入口が工事中で使えなかったため、南側の出入り口から入ることにした。入ってからすぐにチケット売り場で当日券を購入した後、博覧会の入り口がある3階まで階段で登っていく。(以下、博覧会のネタバレあり)

展示内容

トトロによるお出迎え

入ってすぐにトトロが出迎えてくれる。トトロの本当の大きさは分からないし、正確な大きさがあるのかどうかも分からないけれど、体感では1/2スケールぐらいだと思う。

企画・コピーが決まるまで

トトロのスペースを過ぎると、ジブリ作品のポスターや企画書、鈴木プロデューサーと糸井重里氏のやりとりのFAXやコピー候補などが所狭しと展示されている。以前、デザイン関係の仕事をしていたこともあり、コピーのボツ案やサンプルを見ることができたのは嬉しい。また、コピーのボツ案に対する宮崎駿監督の感想から(といっても鈴木プロデューサーからの伝聞のような形が多かったが)、監督が各作品においてどのような想い、イメージを持っていたのかが見えて面白かった。

猫バスとのふれあい

f:id:nusoopy:20180514203537j:plain 資料の部屋の先には各種グッズが展示されているコーナー。珍しい販促グッズなどもあり楽しむことができたが、見せられたら欲しくなるのが人間の性。手に入れることができない悔しさを胸に、猫バスに乗って一緒に写真を撮ることができる写真コーナーに進んでいく。複数人で来ている場合は一緒に写真を撮ったり、お互い撮り合ったり楽しめると思うが、残念ながら僕は一人で行ったのでその楽しさを味わうことはできなかった。 せめて猫バス単体だけでも写真に収めようとしたものの、次々に人がくるため、誰もいない瞬間を見つけることができずに断念した。

空への憧れ

f:id:nusoopy:20180514203549j:plain f:id:nusoopy:20180514203556j:plain 猫バスの次は、「空」をテーマにしたエリアへと続く。ここでは飛行機の歴史や仕組み、虫の構造などが解説され、それらがジブリ作品にどのように取り入れられているのかが説明されていた。 最後に動くゴリアテの巨大な模型を堪能し、展示は終了。その後、物販のエリアでパンフレットや、三鷹の森ジブリ美術館限定アイテムなどを物色して帰った。

感想

高畑勲監督が亡くなられてからすぐだったこともあり、高畑監督の手掛けた作品や名前をみるとこみ上げてくるものがあった。 一人で見て回って、かかった時間は1時間と少しぐらい。正直、ボリュームには物足りないと感じた。内容が不十分というわけではなく、企画書や絵コンテ、制作資料などをもっともっと見ていたいという意味合いでの物足りなさ。満足といえば満足だけど、欲が刺激されたせいでもっと深いところまで知りたいという気持ちが止まらない。 基本的にはわいわい楽しめる雰囲気なので、友達同士と行くのも楽しいと思う。トトロや猫バス、ゴリアテや限定グッズなどがあるので子供も楽しめると思うが、資料の展示なども多いため、子供連れだとこの辺をゆっくり見れないことを覚悟しといた方がいい。 この博覧会を見ることで、今までとは違った視点からジブリ作品を楽しむことができそう。

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