チームラボアイランド『学ぶ！未来の遊園地- in神戸港』に行ってきた
『学ぶ！未来の遊園地-』というのはアートアトラクションを通じて、創造的な空間を楽しむというイベント。
丁度、神戸という割と家からアクセスしやすい場所で行われていたので行ってきた。いつもなら車で行くのだけれど、少し前に行った友人から「駐車場が混んでいた」という話を聞いていたので、久々に電車を利用することに。開催場所は神戸ポートターミナルホール。三宮かポートライナーで2駅ほどのところ。
丁度ルミナリエの開催期間だったので、当初は「未来の遊園地はちゃちゃっと終わらせて、少し買い物した後ルミナリエでも見に行くか」、なんて思っていたものの、いざ会場について見ると一瞬言葉を失うほどの長蛇の列。目の前には『入場制限中、待ち時間90分』の文字。時刻は午後2時。この時点で今日はあきらめて、メインの目的をショッピングとルミナリエにシフトすることを試みる。子供にさりげなく、「今日はすごく並ばないといけないから、また来ようか」と提案したものの、断固拒否。楽しみにしていたからしょうがない。
最終兵器として「仮面ライダーの映画を見に行こうか」と提案する方法を思いついたが、調べてみると、その日三宮で上映している映画館は無かった。
仕方がないのでとりあえず少しだけ並んで様子を見てみるか、と並び始めて30分。意外と早く列が進んだので、（これはもしかしたら意外と早く入れるかもしれない。）と並び続けることを選択。しかし、早かったのはそこまでのようで、それ以降中々列が進まない。結局会場に入れたのは午後3時15分ごろ。90分は多めに見積もった待ち時間だろうという予測は外れ、ほぼ90分並んでいた。
受付で料金を支払った後、魚やカメ、クラゲやタツノオトシゴといった海生生物が描かれた紙を1枚だけ選ぶ。これに好きなように色を塗って読み取ることで、大きなディスプレイの水槽の中に自分のイラストが表示されるといったものらしい。
ディスプレイの中の創造生物たちは生き物さながらのアニメーションをする。途中、リアルなマンタが登場するなど色々な仕掛けがあって、ディスプレイの前には多くの子供たちと、それを撮影する親が群がっていた。
他にも自分の滑った軌跡が光り、さまざまなインタラクションが展開するといった『すべって育てる！フルーツ畑』や、積み木を置いてまちを作っていく『つながる！積み木のまち』、円形のテーブルに手やものを置くと、小人たちがそれに合わせて様々な動きをする『小人が住まうテーブル』、色が変わるボールを転がしたりすることで、空間の色が変わっていく『光のボールでオーケストラ』、作る側と跳ぶ側に分かれ、インタラクションが展開する『つくる！僕の天才ケンケンパ』などがあった。
どれも「おぉぅ！」と思ってしまうような素晴らしいものが多かったけれど、特にすごいなと思ったのが『積み木のまち』。山や家、雲やヘリポートといった積み木が用意されていて、山と山の間には川が広がり、家と家の間には道路ができる、といったように特定のオブジェクト同士が繋がっていくことでまちが作られていく。たくさんの子供が思い思いに積み木を動かし、まちの様子が目まぐるしく変化していく。子供たちは積み木同士を滑らせてぶつけ、まちがランダムに構成されていく様を楽しんでいた。この感性は子供ならではのものだなと思った。大人がやると、考えて並べられた積み木によって普通のまちが作られていくんだろう。
全体的に子供たちは自分の描いたものが動いたり、自分の行動で変化するインタラクションを見て夢中で遊んでいたように思う。うちの子供が特に気に入っていたのは『すべり台』と『ケンケンパ』、そして『ボールでオーケストラ』の三つ。
自分の行動で変化していくのが楽しかったよう。といってもすべり台は変化するインタラクションそっちのけで、単純にすべることだけを楽しんでいたようだけれど。
全体的な感想として、『子供の創造性を拡張させる』機会としてはいいと思う。全体的な感想
積み木同士をぶつけることによるランダム性を楽しむといった、子供独自の遊び方の工夫を見れたし、『お絵かき水族館』では思いもよらない発想の作品も多かった。
唯一気になったのが人の多さ。入場制限ありで90分待ちの時点で薄々気づいてはいたが、入場してからも人の密度がすごい。それに、すべり台やケンケンパといった、いくつかのインスタレーションでは並ぶ必要がある。といっても、体験しているのはほとんど子供で、親はあくまでもつきそいのような立ち位置なので待ち時間自体はそれほどでもない。
後、通路自体がそもそも狭いので、人混みが嫌いな人にはきついと思う。人の多さは休日で、且つルミナリエ開催期間だったから特別多かっただけかもしれない。平日だったももう少し様子が違うのかも。
そういうことなので、子供連れで行くのはともかく、デートで行くのは注意しといた方がいいと思う。
