4年間通っていた大学をやっと卒業した

f:id:nusoopy:20180414235420j:plain

4月。新入生や新入社員など、新しい生活を始める人も多い。 かくいう僕も、3月に4年間通っていた大学を卒業し、新しい環境に心を躍らしている、というわけでもない。なぜなら僕の場合、通っていたのは夜間学部であり、入学したのは30歳を目前に控えた社会人学生だったからだ。 なので、新しい生活が始まったのではなく、それまでの日常に戻っただけのこと。周りが新生活に期待を膨らませる中、自分は普段の生活に戻るのかと考えると少し悲しい。

入学した理由

そもそも、なぜ20代後半で大学に通い始めたのか。詳しく理由を話すと長くなってしまうので手短に言うと、海外留学中に家庭の事情で帰国を余儀なくされ、やりたいことができずに消化不良だったので、学べる場所を探して受けたら運よく合格したので、そのまま入学するといった流れ。

入学して困ったこと

何となくで入学を決めたものの、問題なく通学するためには色々とクリアすべき問題があった。何よりもまず解決しないといけなかったのは、仕事の問題。当時の僕は無職。結婚して子どもが生まれるというのに無職。多少フリーランスのデザイナーとして仕事はしていたものの、生活していくのに十分な稼ぎは無かった。 合格発表があるまで、就職活動を行いにくかった事情もある。いざ就活を始めてみても、学校に通えるエリアで、通学のために残業のない仕事は中々見つからない。20社ほど受けてやっと決まったのが、フロント業務の契約社員。お給料は低かったけれど、とりあえず学校にちゃんと通えることを優先したので仕方がない。 働き始めると今度は時間の管理に追われることになる。フルタイムでの勤務と学校の勉強に加え、予習・復習・課題の時間も必要になるし、家事・育児もこなしていかないといけない。何とかタイムスケジュールを調整して4年間やりきったものの、年に一回ぐらいは全くやる気がでない時期があった。

学校生活

入学前には、20歳前後の若い子たちの中で浮いてしまうのでは?という不安もあったけれど、いざ入学してみると、僕と同じような社会人学生は結構多い。中には大分年配の方もいた。時間帯が合わないので現役の学生たちと授業以外でコミュニケーションをとる機会は少なかったが、社会人学生同士の仲は結構良かったと思う。 授業の内容も、予習・復習をきちんとしていれば問題なく理解できる範囲。中には法律や経済など理解に時間がかかる授業もあったが、先生に聞けば時間を作って教えてくれたので、学ぶ環境としては最高だった。

卒業して

卒業式の1週間前に交通事故にあって松葉杖生活を余儀なくされたものの、何とか卒業式当日も参加することができた。 入学当初は語学だけ勉強したいと思っていたのが、経済や法律の講義に触れて、そっち方面の興味も湧いてきたので、独学で勉強しながら大学院への進学も考えるかもしれない。しかし、当面は資格取得のための勉強や、迷惑をかけた家族との時間にあてる予定。 在学中は、大学に通っていることを人に言うと、「なんで?」と聞かれることが多かった。卒業することで学位をとれるが、そもそも大学進学率が50%を超える今の時代、学位を持っていたところで評価されることはあまりないと思う。残業ができないため、仕事に集中することもできないし、勉強に追われてゆっくり過ごすこともできない。こう考えると、20代後半で大学に入学し直す客観的なメリットはあまりない。 ただ、年を取ってから入学を決めた分、学ぶ気持ちは強く、家族に支えながら通うため中途半端なこともできない。そういう意識でタイムマネジメントや勉強方法を工夫したり、様々な本を読んで過ごしてきたので、個人的にはかなり成長することができた4年間だった。

そのうち、学校生活のことや勉強方法、就職活動についても紹介していく予定。