今更ポケモンカードゲームにハマる

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今我が家ではポケモンカードがブームになっている。ブームといっても、ハマっているのは5才の息子と僕の二人だけだが。 きっかけは僕がゲームセンターで、遊ぶのに必要なもの一式がセットになっているファミリーパックをゲットしたからだった。ゲットできたこと自体は嬉しかったが、正直当たったのがカードゲームであることに関しては素直に喜べまなかった。 僕自身子どもの頃にカードゲームにハマっていた。丁度初代ポケモンカードゲームや遊戯王が出てきた頃だと思う。こういったカードゲームでは複数のカードが一つのパックになって売られてる。もちろん、買ってから開けるまで何が入っているかは分からない。一パックあたりの値段はそんなに高くないので、目当てのカードがでるまで後少し、後少しと信じて買い続け、気がつくと財布の中身が空になっており、代わりにいらない雑魚カードが山積みになっていたこともあった。そもそも欲しいカードってレアなものが多く、当たる確率はかなり低い。 今思い出しても、なんであんなに熱中していたのかと思うぐらい、カードゲームにお金を使っていたと思う。そういった経験もあってか、なるべく子どもにはカードゲームをさせたくなかった。

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しかし、ポケモンにハマった息子がポケモンのカードゲームを見たらやってみたいと言い出すのは道理。僕は初代ポケモンカードを集めていたけれど、集めていただけで遊んだことがないのでルールが分からない。幸い、ファミリーパックの中には遊び方について書かれた説明書が入っていたので、それを片手に遊んで見る。 最初は分からないことも多く、説明書に載っていないことはネットで調べたりして中々進まなかったが、ある程度ルールが分かってくるとこれが中々に面白い。どのタイミングでどのカードを使うかもそうだが、ある程度先の流れを予想したり、どうすれば自分の流れに持っていくことができるか考えるなど結構頭を使う。 そうやってプレイしている内に、もしかしたら、ポケモンカードゲームは子ども教育にいいんじゃないかという気がしてきた。 その理由の一つがエネルギーの付け方のルール。ポケモンがわざを使うためには、相当のエネルギーカードを付ける必要があるのだが、通常エネルギーカードは1ターンにつき1枚しかつけることができない。エネルギーカードを早くつけた方が有利には違いないので、サポートカードを利用したエネルギーカードの効率的な付け方を考える必要がある。戦局を見て、エネルギーをつける間、他のポケモンを犠牲にするなどの判断も必要になる。 次がデッキの組み方。60枚の制限の中、ポケモンのカード、わざエネルギーのカード、トレーナーやグッズなどのサポートカードをどれぐらいのバランスで構築するのか考えなければならない。そしてそのバランスにはこれといった正解もなく、自分が取りたい戦法によって変わってくる。試行錯誤しながら、自分が取りたい戦法とそれに適したデッキのバランスを見つけ出すのには、頭を使う必要がある。 そして、ダメージ計算はもちろんのこと、そもそもカードの効果が読めないと話にならない。そのため、計算力と読解力が磨かれる。 実際、最初は5才にはちょっと難しいんじゃないかな?と思ったものの、数回プレイすると文字は読めなくてもどのカードがどんな効果を持っているのかはある程度理解したようだった。さすがにダメージの計算はまだ代わりにやっているが、最近ではカードの効果も少し読めるようになってきており、徐々に息子のプレイも洗練されつつある。 負けた時にどうすれば勝てたのか聞いてくる向上心もいい影響を与えている気がする。目下の懸念はカードに散財しないかどうかだが、まだ小さいので自分で使えるお金も少なく、カードにお金をつぎ込む心配もないのでその点は安心できる。 もう少し自分で使えるお金が増えてくるとかつての自分のようになるのではないかという不安はあるが、その時はその時。 最近はネットで強いデッキの構成などを簡単に調べることができるが、できればそういった情報に頼らずに自分の頭で考えて欲しいところ。

そんなことを考えながら、ダメな大人である僕は余裕ある資金にものを言わせてせっせと自分のデッキを作った。そうして作ったデッキは、それを発見した息子によって奪われ、そのデッキを使った彼との戦績は負け越している。