100年使える鉛筆削り

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本当に素晴らしいものとはこの製品のことをいうのか。そう思わずにはいられないのが、カール事務機の鉛筆削り、『エンゼル5』。手に持つと鉄の重さが伝わり、それだけで信頼感が高まる。ややレトロさを感じるデザインは、年齢を重ねた大人によく似合う。むしろ、年を重ねないとこのデザインの良さはわからないじゃないだろうか。 さらに、Made in Japan。最近は日本製だから品質が高いといえなくなってきているけれど、この製品は間違いなく上等なMade in Japan品質だと思う。

以前、鉛筆を使うことの楽しさについて書いた。 www.growgrove.com

書き始める前にカッターナイフで鉛筆を削ることで気持ちが落ち着いたり、集中力が高まったりするので、今でも集中して何か書くときは鉛筆を使うようにしている。 最初は上手く削ることができなかった鉛筆も、今では多少まともな形に削れるようにはなった。しかし、上手く削れるようになればなるほど削ることが目的になってしまい、いざ書こうという段階で集中力がきれてしまう。集中するための儀式で集中力を使い果たしていては本末転倒。そこで鉛筆削りの導入を決めて、購入に至ったのがこの『エンゼル5』。

百年使える鉛筆削り

商品到着後、最初に目を引くのが側面に書かれた言葉。

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作り手の製品に対する姿勢、自社製品に対する誇りが現れている。

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製品には結構な重量感があり、それがそのまま製品の信頼性を表しているような気さえする。文房具は使えてこそ意味があるので、ただ頑丈にしただけで百年使えるとは言えないが、その点も問題はなさそう。

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質の悪い鉛筆削りを使うと、取っ手が固く中々回らなかったり引っかかりを感じたりすることがあるが、その心配が全くない。鉛筆を差していない状態で回してみると、この取手はただの飾りで中に機構がないのでは?と思ってしまうぐらいスムースに回る。そして、そのスムースが実際に鉛筆を削る際に損なわれることはない。もちろん、多少の抵抗感はあるが、本当にそれだけ。 質の悪い鉛筆削りが、”ゴリゴリ”と鉛筆を削っていくのに対し、エンゼル5は”サリサリ”というような削り心地。 刃の交換などの定期的なメンテナンスをすれば、百年”鉛筆削りとしてきちんと”使える、という言葉が嘘ではなさそう。

取っ手の部分には芯先の太さを調節するためのスイッチがあり、太さを0.5mmと0.9mmの2段階で選ぶことができる。

デスクの上に置いていても文房具というより、オブジェクトであるかのような佇まいで、デスクの品格を引き上げてくれる。ややレトロなデザインなので好みは分かれるかもしれない。

この製品もそうだけれど、長く支持を得るものにはやはり良いものが多いと思う。 ちょうど子供が鉛筆を使い始めたところなので、キャラクターものの鉛筆ではなく、これの色違いをプレゼントしようと思う。