電子辞書もいいけれど、CD-ROM、DVD-ROM辞書も考えてみる

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英語を勉強するときに辞書を使わないという人はあまりいないだろう。最近はスマホで無料のオンライン辞書を利用する人も多いみたいだが、それでも電子辞書を持っている人は多いと思う。
自分が愛用しているのは6、7年ほど前のセイコーの製品だが、残念なことにセイコーは電子辞書から撤退してしまった。残るところで有名なのはカシオとシャープ。なのでこれから購入する人はこの2社のうちどちらかを選択することになると思う。

ここで、個人的には第3の選択肢として、CD-ROM、DVD-ROM辞書を提案したい。
CD-ROM辞書とは、その名の通り辞書の内容が入ったCD-ROMのことである。通常、辞書の付属品としてついてくる場合が多い。
そのCD-ROMをパソコンにインストールすることで、パソコンでも辞書の内容を簡単に検索できるようになる。発行会社ごとに専用の検索ブラウザのようなものが用意されていることが多いが、Logophileなどの電子辞書ブラウザを使用することで、辞書毎に検索ブラウザを開かなくても、一括で串刺し検索などができるようになるので非常に便利である。


辞書データを変換することで、スマホでも参照できる

インストールするだけで串刺し検索できるようになるのは、パソコンの話である。
ただし、この辞書データを変換する(辞書データによっては変換せずにいけるかもしれない)ことによって、スマホでも同様に串刺し検索できるようになるのだ。もちろんオフラインで。
例えばロゴヴィスタ社から販売されている「リーダーズスペシャルセット2」、この辞書データを一旦パソコンにインストールした後に「dessed」などのソフトを利用してEPWING形式へと変換。必要があれば外字データを更新する。そして、完成したEPWINGデータを、スマホアプリのEBPocketに追加することにより、辞書データをスマホで参照できる。
ロゴヴィスタ社からでている電子辞書や英辞郎などは、ネットで比較的簡単に変換方法を探すことができると思う。

デメリット

ただし、もちろん良い面ばかりではない。

英英辞書の不足

まず第一に考えられるのが英英辞書の不足。Oxford English DictionaryLongman English Dictionaryも変換時例はあるのだけれど、バージョンが古いものに対しての情報しかないので、最新版をEPWINGに変換して使用する方法がわからない。Merriam Websterはロゴヴィスタから販売されているので実質一択。それでもないよりかはマシか。
また、EPWINGに変換することで音声ファイルを再生できなくなる場合もあるようだ。

コスト

第二にコスト面である。
きちんと計算したわけではないが、電子辞書に搭載されているものと全く同じものをそろえようとすると、かなり高くついてしまう。なので、パソコンとスマホで参照できることに魅力を感じない人は、電子辞書を買う方が絶対幸せになれると思う。

スマホのバッテリー

最後にスマホのバッテリー問題
スマホでもオフラインで参照できるのが、CD-ROM辞典の魅力ではあるが、使用するときは長時間になることが多い。そうすると、スマホのバッテリーが一日持たないこともあるので、充電できる環境がない場合、電池切れのリスクが常につきまとう。
電子辞書なら電池が切れても勉強に支障がでるだけだが、スマホの電池切れの場合、人によっては生活に支障がでるかもしれない。
どうだろうか?
自分は以上のデメリットを
  • 英英辞書はMerriam-WebsterとDictionary.comのアプリを使用
  • 国語辞典などはあまり使わないし、電子辞書に搭載されていないような辞典も登録できるので特に不満は感じていない
  • スマホではなくiPadにデータを入れて使用、モバイルバッテリーも一応携帯しておく
という形で解決している。
正直、セイコーの電子辞書だと、Windowsにつなげることで電子辞書内の辞書をパソコンでも参照することができるPASORAMAという機能があるので、全ての問題を解決することができる。
ただ、セイコーの撤退が決まってから、中古市場で価格が高騰しているらしい。早く買っておけば良かった。